2022
04.12

電子書籍の未来に期待すること

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インターネット環境が整っているのが当たり前、スマートフォンを持っているのが当たり前…というかないと不便で生活が回らない!!!レベルなのですが。対して「電子書籍を読むのが当たり前」という感覚が浸透しているかというと、今のところまだまだ薄いような気がします。
…地方住まいだから尚更そう感じるのもあるかもしれません…

PDFや電子辞書も含めれば誰でも頻繁に接しているので、電子書籍に触れている自覚が薄い、と言った方が正しいのかもしれませんね。

インターネットの利用環境に不備がなく、スマートフォンを操作できれば電子書籍はとても手軽に入手可能です。
よく電子書籍の長所として挙げられる、
・大量の書籍を持って移動しても重くない
・明るさを調整できる(周囲の明るさに左右されない)
・気軽にマーカーを引ける
しおり機能がある
・検索機能があるので探しやすい
・文字(画面)の拡大縮小ができて助かる

といったところをフルに活かして読書ライフを楽しめそうなものなのですが。

SNSで自分を表現したり、アップされたものを見て楽しんだり真似したりするのは老若男女かかわらず日常的になったなと感じます。
会話、動画、映像、自作キャラでのゲーム…

発信者の個性がコンテンツとして拡散され愛される流れはもはや珍しくはない現象です。

電子書籍の存在感も決して薄くはないと思うんですが、それでもイマイチ普及率が上がっている実感が湧かないのは、未だ紙書籍と比較されて、電子書籍が良いものか悪いものか論じられる面があるからかなと思ったりします。

グリープでは紙書籍の電子版をリデザインして制作するパターン/サイマル配信/電子先行または電子オンリー配信それぞれ対応しています。

紙書籍を電子化する際には当然ながら紙版の意図や見せ方、読者への訴求方法を最優先に考えますが、それも含めて電子書籍は電子書籍そのものとして自立することを期待します。

紙版と比べたり紙版の代用品と考えたりしているうちは、電子書籍の存在感や価値を今より上げることはなかなか難しい。

実は読者の方が「紙書籍は紙書籍」「電子書籍は電子書籍」としてその違いやそれぞれの長所、独自性を受け入れているように思います。
紙での見せ方と電子での表示のされ方の違いに慣れているというべきか。

作り手側が、電子書籍を紙書籍とは別のコンテンツとしてきちんと認識し受け入れ、電子版に合った作り方や売り方をできるかどうかが問題です。
既に電子版用のレイアウトを意識して組版作業をし、紙版のデータをそのまま流用するだけでは駄目だと気付き動いている、業界の方々の姿を目にする機会が増えてきました。

また、主にコミックジャンルは電子版ならではの道が確立されつつあり、隙間時間の有効活用法の一つとして受け入れられていますが、これからは隙間時間を埋めるのみならず「電子書籍を読むために時間を作る」という意識が定着することを期待しています。

例えば画像や図版がオールカラーでしかも飛び出してきたりして、ホログラムみたいに表示されたら、しっかりガッツリ時間を割いてその電子書籍を読みたいなぁ…と思ってみたり。
電子書籍だからこういうことができるんだよね、という楽しみ方を模索&提案していきたいと思っています。