04.05
グリープの目指す方向性
現在主な電子書籍フォーマットであるEPUB3は、大雑把に言うと、HTML5とCSS3で構成されています。
残念ながら、日本の電子書籍制作会社の多くは、見出しも脚注もコラムも何もかも<p>タグで記述しており、本来のHTML5のコンセプトとはかけ離れたEPUB3の制作になっています。
(1)制作者の技術レベルが圧倒的に低い(=賃金が安い)
(2)出版社のコストに対する要求が高い(=とにかく安価で制作し、最低限のレベルで読めればいい)
主に、この2点が電子書籍制作者の待遇を貶め、将来的に飛躍するであろうEPUB3の可能性を封じています。
グリープは、正確なソースコード(タグの意味を考えてコーディング、CSSを正しく使う等)でEPUBを制作する会社です。
その為に、スタッフは全て正社員、きちんとした教育を行ない、確かなWEB技術を持ちEPUB3の制作に当たっています。
また、必ず各種デバイス、ビューワアプリで表示テストを行なってから納品しています。
短期的に見ると、制作工数がかからず、安価なEPUB3の方が出版社にとってメリットがあるのかもしれません。
しかし、将来的に色々な機能が実装される可能性が高いEPUB3(JS、アクセシビリティ、クローリング等々)は正しいソースコードでなければ対応できないでしょう。
90年代後半頃のWEBサイトは、ホームページビルダーなどの簡単な制作ツールで作られたものが多かったと思います。今は、検索エンジン対策や複雑な挙動を要求され、高度な制作技術が必要になります。
会社のホームページは1つです。これをより綺麗なソースコードでリニューアルするとしても、ある程度のお金と手間を掛ければ可能だと想像がつきます。
しかし、毎年数百冊を刊行している電子書籍の一冊ずつを、将来リニューアルするとしたら…。グリープは、将来想定し得る進化に対応できるようにEPUB3を制作しています。
仮に、現在のソースコードで対応できないビューワやEPUB3の機能が現れたとしても、土台がしっかりしているので少しの修正で済みます。
100年後も使えるEPUB3データを選択するのか、仕様によって何度も作り直しの可能性があるEPUBデータを選択するのか、結論は明らかです。
私達だからお届けできる「ホンモノ志向の」価値ある電子書籍を適切な料金でご提供致します。
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