2022
11.29

こんなにも心打つ資料の数々。懐かしさと新しさと、開催してくださったことへの感謝。

Notice

訳あって、電子書籍制作工程において、自分達で自動化している作業工程、逆に手作業でのみできること、または自動化することでかえって穴になりやすいので、あえて人の手と目を掛けていること等々を改めて整理していたので(いや、特別に訳(わけ)などなくてもやるべきことではあるんですけど)、それについて書く予定でしたが、次回にします(完全にフラグ)。

本日は素直に申し上げましょう。
整理して纏めた資料自体がボリューミィで、ブログ的落とし込みが間に合わなかったんだ!!!
むろん、どの記事も間に合わせでパパパーっとできるほど器用ではないので、毎回「業界をリードする」筈が、記事の締切に追われている状態であることに変わりないんですが(非常に宜しくないですねぇ)、今回の資料の重量感、コンパクトにするまでに少々お時間を頂きたく。
量感コントロールが上手くいってない・・・?
それって整理できているのかそもそも、という気がしなくもないですが。

と、理由がもう一つありまして。
この、二つ目の理由の方がメインなんですけども。

これ以上紹介が遅れると、あっという間に最終日!という素敵なイベントが只今近くで開催されているので、最終日を迎える前にぜひご紹介させて頂きたく。

ご当地自慢みたいな記事をちょいちょいアップしますが(場所を間違えたりもしたけれど、なんて素敵な空間にいざなわれたことか【たまには地域イベントトーク】)、電子書籍より使いやすい電子書籍既成概念に囚われないコンテンツ・・・のような感じで、豊かな生活に寄与できる「文化」の一端を担っていると思うと(大言壮語的ですかね???メインカルチャーに関する書籍の電子化、サブカル系コンテンツの取り扱い等を広く手掛けていたり、新年に向けて動いたりしているので、お許しくださーい(軽))、決して無関係ではないと思っています。

何かを生み出すパワー、生み出すための苦労や疲労なら喜んで受け入れるというMっ気(違う)、形になりそうでならないもどかしさ、必ず形にするという気概や決心、根性、確信、信念、隣の仲間を信じること、でも隣の仲間と本気で喧嘩をすること、意見をぶつけ合わないと良いものが生まれないと本能的にわかっていること。

などなど。

感じたことを言葉にすれば枚挙に遑がないほどに、当時の熱量の臨場感が激しく、その場から暫く動けなくなるくらい感動しました。
決して大きな会場ではなかったのですが、濃い空気、密度

さて、何の話をしているのか、いい加減にご紹介しましょう。

アニメージュとジブリ展


のことをずーーーーっと喋っていました。
(上記、外部リンクは福島県須賀川市会場の情報になります)

研究熱心な学生さん、アニメージュの創刊からファンだというご夫婦(聞くともなく会話が聞こえてしまったもので…失礼しました)、思い出深そうに一点一点の展示品を眺める老紳士。
ワタクシ スタッフseri 、別件で平日にお休みの日がございましたのでその時に行って参ったのですが、一人でじっくり展示を楽しむとか、ペアで思い出を話しながら見学するとか、そういったε-落ち着いた雰囲気ε-の中で堪能できたのでとてもラッキーでした。

ジブリ作品のイベントとはまた違うので、近年の作品情報云々ではないです。
アニメージュ」というアニメ情報雑誌を軸に、機動戦士ガンダム宇宙戦艦ヤマトの話題、当時アニメージュを作り上げていた方々の様子をイラストや写真で紹介するコーナーもあり、アニメージュの付録がずらりと並んでいるディスプレイケースもいくつも設置されていたり。

今では手に入らない貴重な品々であることはもちろんですが、目が釘付けになった理由は、「価値があるから」という即物的なことではなく、直接ノスタルジックな気分を引き起こされ、良い意味で強制的に「あの頃」に戻ったような気持ちにさせられたからだと思っています。
ただただ子供であることを楽しみ安心するのではなく、「今はまだ大人が守ってくれるけど、いつかは自分の力で戦わなければならない」ことを教えてくれる作品群が、当時アニメージュにたくさん掲載されていたような記憶があります。
それらに久しぶりに会ったものだから、様々な感情が沸き上がって忙しかったです(*´∀`)アハハ
得難い体験だったと思います。
会場にいたお客さんそれぞれが、それぞれの思い出や道程、今の自分と向き合いながら展示品を見ていたのかもしれません。
そんなふうに勝手に思ってしまうくらい、一体感があり、柔らかくもあり、厳しさもあり、孤独でもあり温かくも冷たくも感じられる空間でした。

アニメージュには、アニメ業界の内部が掲載されているコーナーや、制作スタッフへのインタビューなんかも載せられていたんですね。
広報氏も、アニメージュ(加え、アニメディアとNewtypeも(*ノωノ))を購読していたのですが、インタビュー記事をきちんと読んでいたかなぁ…あやふや

『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』
があまりにも大好きで、お友達とキャーキャー言いながらアニメージュで情報を仕入れ、アニメを観て、普通に主人公の風見くんにデレついていた記憶しかこざいません・・・

当時の雑誌、保存しておきたかったなぁ。
『セーラームーン』とか、『ミンキーモモ』とか、いかにも「当時」という感じの内容をうっすらと覚えていて、今読んでも色褪せない情報量と構成、視覚的な楽しさだったと思います。
*転勤族だったので、お引越しの際に処分の対象として最も狙われやすいもののひとつですよね、雑誌って…残念です。

会場には当時の雑誌や付録(一部復刻版を含む)、新聞のインタビュー記事などが所狭しと、しかし整然と飾られていました。
飾られていた」とは、綺麗に並べられつつも誰でも見えるように配置されていて、大事に扱われているんだな、ということがよく伝わってきたのでこの表現にしましたが、決して「数だけ揃えて場所埋めしている」という意味ではないです…!
そんなもったいないこと、会場のスタッフさん達もお客さんもするわけないよね!な団結感のあるイベント。

もの」が人の大事な記憶や楽しかった思い出、あの頃一緒に夢中になった友達などを自然と、優しく思い出させてくれる素敵な一場面に出会えたことをとても嬉しく思い、ブログに残すことにしました。

画蛇添足、グッズ売り場は!非常に残念ながら!
欲しいと思っていたものが!売り切れておりました!(今行ったら再入荷されてるのかな…?)
王蟲のぬいぐるみとテトのぬいぐるみです。

ところで、展覧会のタイトル通り、アニメージュの創刊、そこに至るまで、発刊後の苦労や歴史等々がたくさんの情報として提供されていましたが、多くのスペースを確保して、ジブリの初期作品についても触れられていました。
『風の谷のナウシカ』より、風使いの腐海装束のマネキンまであって、照明や場の空気感を見事に演出し、荘厳な雰囲気になっていました。近くには崩れかかった巨神兵もいて、神々しい空間。
これらジブリの初期作品がどのようにできたのか、きっかけは何だったのか、誰だったのか。

そういったことも資料としてじっくりと読めるように会場がレイアウトされていましたし、一部撮影OKなのも嬉しかったです。
破壊力抜群のカメラセンス持ちKOUHOUは、撮影可能空間で意気揚々と写真を撮っては上手くゆかず、感動と反比例する写真の出来栄えに多少イラつきを覚えつつ。

『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』といった代表作のキャラクター初期設定は、非常に非常に興味深かったです。
ジブリファンの方々にはもしかしたら有名な話なのかもしれないですね。
一人の女の子のイメージボードからサツキちゃんとメイちゃんが生まれたり、キキのイメージが出来上がりとは結構違っていたり。

これだけの超絶ビッグネームと自分の在り方を重ねてはあまりにおこがましいですが、妥協してはいけないところで妥協しないことの大事さというか、実を結ぶとはどういうことかみたいなところを学び直した気がします。

作品が完成したーーー
\( ‘ω’)/\( ‘ω’)/\( ‘ω’)/
という刹那的なテンションも大事ですし、次へ繋がるきっかけだったりもしますが、「ユーザーにそれを楽しんでもらえるように」考えられるか。
考えたら楽しんでもらうために実行できるか。
実行して、結果として思っていた通りの、思っていた以上の成果が生まれるか。
成果が生まれて初めて、実を結んだと言っていいのかもなぁ…と、『じゃりン子チエ』パネルの傍らでじっくりまったり、考えた日となりました。

冒頭付近でリンクを貼った福島県須賀川市の会場は、2022年12月11日(日)までです。
何度足を運んでも、その度に新しい発見があるのではないかと思います。
ノスタルジックな雰囲気の中に、これからを生きるために必要な、フャーチャリスティックな含蓄をひしひしと感じ、本日のブログと致しましょう。

あ、月夜に提灯夏火鉢な話題をもう一つだけ。
日本には素晴らしいアニメ映画監督が数多くいらっしゃいます。
その中でもとりわけ大好きな監督がおりまして、ワタクシ。
作家性が非常に強く、好き嫌いが大きく分かれると評価されがちな監督さまではあるんですが。
・・・その監督作品のうち、一作だけ、どうしても・・・さすがにこれは全くわからないと正直思うものがあるんですが。
監督もキャラクターデザインも大物中の大物なだけに、初めて視聴した際の衝撃は尋常じゃありませんでした。
まーさーか、展示品の中にささやかに、しかし異彩を放って存在してらっしゃったとは。
グッズ売り場にその作品のポストカードがあったから、買っちゃったよね。

本日もお読み頂き有難うございました。
素晴らしい展覧会を身近で開催してくださって有難うございます(*^-^*)
どうぞ順調に走り切って、イベントが良いフィナーレを迎えられますよう願っております。

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