10.04
敬遠されがちかもしれませんが、採用試験に筆記は重要と考えております
車やらバイクやらの教習所に通っていた頃、そして就職活動中、各種適性検査結果をご覧になった諸先生方から、
「広報氏、理性を保って今後の人生を歩まれよ」
とアドバイスを受けてここまで参りました。
別の時期、別の人から同じようなアドバイスを受けるとは、よほど理性を失う可能性があると思われたのでしょうか、少々ショックです、当時は各30秒ほど落ち込みました。
教習所で行なわれる適性検査のうち、それが今と昔で同じなのか異なるのかはわかりませんが、視力・色彩判別能力・聴力検査など身体検査的な部分は何ら問題ございません。
えぇと、運転適性検査という名称でしたかしら、そのうちの性格の項目?だったかな、、、
気分によって運転の安定性が著しく変化する可能性があるようなことを言われたような覚えがあります。
「ゼロの状態で運転していたのに、ある瞬間、あるきっかけでいきなり怒気100に振り切って車ごと体当たりするタイプだから気を付けなされ」
と。
・・・ぇぇええぇぇ・・・
危険が過ぎるでしょう、それ。
いくら何でも理性どころか人間性まで失ってるでしょう、それ。
教習所の先生は大袈裟な仰り方だったなと今でも思っておりますが、一歩間違えば命に関わることなので、大きく言っておいて、我の頭に、そして記憶に残るようにしてくれていたのだと思います。
実際、今でも教習所の先生の如何ともし難い表情、声色、当時の景色まで含めて鮮明に覚えておりますので。
で、就職活動中というのは、もちろん、実際には車ごとぶつかっていくような危ないヤツではございませんので、「そういうふうに言われました!」なんて個性が弾け飛んでいる自己アピールはしたことなどございません。
が、恐ろしいもので、SPIというんですか、大量の問題をどんどん解いていかないと制限時間に全然間に合わない適性検査。
あれ、どのような人となりであるか判断されてしまうんですね。
検査を受ける側に結果は公開されませんが、当時の人事担当の方が、ざっくりと&そっと我の結果一部を教えてくださいました。
「怒り狂わなければ上手くいくと思うよ」
・・・え、うん。
大抵の人は、大抵の場面で怒り狂わなければ上手くいくような気がします。
あえてそれをアドバイスとして賜ったというのは、「こいつ、キレやすいよ」みたいな結果が出たんでしょうか、え、怖い。
そんなふうに判断されてしまうのか、我。
あれから幾年月が過ぎ、穏やか柔らかの権化のような広報でありますが、あの頃のその手の適性検査は、当時は当時とて的を射ていたと振り返っております。
採用試験を受ける側だった自分が採用試験内容を練る側になり、どのような人を必要としているか、新たに仲間になる人に何を求めるか、最も重要な採用条件の要素は何かなどを真剣に悩みながら考えているからなんですけども。
SPIや玉手箱の詳細を知ったのは、というかどういう内容でどのような目的で行なうものなのか、きちんと調べて理解を深めてきたのは、実は今なのかもしれません。
というと、当時就職活動中に我を試験してくださった方々に申し訳ないような気もしますが。
玉手箱に至っては、最近、採用試験の内容をバージョンアップできないかなーとか考え始めてから、こういったものもあるのだと初めて目にしました。
適性検査ごとにそれぞれの特徴や使い勝手、実際に結果が出たときにどこに注目するかなど特徴があり、興味深く拝読しました(適性検査それぞれの解説HPがたくさんあるんですね、勉強になります)。
ところで、当社は実はそういった適性検査を行なっていません。
ここまで語っておいて暴言の如くぶっこみでございますが。
決して個人的な恨みが理由ではないですよ、あの時よくも危険人物扱いしてくれたな、とか。
人を呪わば穴二つ、そんな逆恨みは致しません。
えぇ、決して。
大規模大人数の企業か、小規模少人数の企業か、受験者のどのような能力や可能性を、どのような角度から見るか、判断するか。
企業それぞれ千差万別あると思います。
当社について言えば、どのような人物であるかは最重要事項です。
(メインの事業内容的に、自分との戦いという色が強いので)
どの会社もそうなのかな、性格第一か技術第一か、悩ましいところかもしれませんね。
小規模と言ってしまうと何だかつまらないので、秋のノスタルジックな雰囲気に負けてしまいそうなので、あえて「少数精鋭」と申し上げましょう、我々は少数精鋭部隊でございます。
実際そうだしー
私がこのような有様なので著しく説得力に欠けるような気がしないでもないですが、我以外はエッジの効いたプロフェッショナルです。
しかしながら、最初からITの、とかWeb関連の、とか、ましてや電子書籍のプロ(技術者)を求めているかというと、それも少々違います。
技術については、そもそも「電子書籍の制作技術、成熟しております」って人、、、出会ったことがないですし、、、
制作技術の粋(いき)とか髄とかをしっかり教えてプロを育てる環境、教える側のスタッフの、人としての素晴らしさといったところに自信があるので、未経験者でも可なんです。
それよりも、仕事に対してどのような考えを持っているか、電子書籍についてどのようなイメージがその人の中にあるか、先輩方や上司とどうやってコミュニケーションをとるか、みたいなところをひとつずつ掘り下げて尋ねていきます。
だから自然と面接時間をとても大事にするようになり、ちょっと・・・面接時間が長めだと思います、他社様より。
でも、じゃあ履歴書や筆記試験が不要かというと、それもまた違います。
履歴書は、手書きでもデータ作成でも構いません。
手段が重要なのではなく、どこをどのように、どんな姿勢や心意気で書いたか、そういったところをじっくり読み解きます。
あまりここで、履歴書のチェック内容なんかを書いてしまうと、採用についてのネタバレと化してしまうのでふんわりニュアンスのみに留めておきます。
面接の比重と同じように、筆記試験もかなり重要視しています。
筆記試験なので出題に正解するのが大前提にはなりますが、点数が高い=採用、という単純な筆記試験ではないんですよぉテヘへへ。
意地悪ですね、優しくないですね、もっとわかりやすい問題にすればいいのにぃ。
しかし、優しい、もとい、易しい問題が解けたとして、その人に入社してもらったとして、入社してもらった方もした方も果たして幸せかしら、と。
観念的な意味ではなく、どうしても続かないだろうなと実感として思うわけです、簡単な問題が解けただけなら。
簡単単純な問題をクリアできたことで、「この会社でやっていける」と思ってしまったら、思わせた方の責任が大きいような気がします。
簡単だという間違った印象が「ラクさ」という先入観に変わってしまっていたら、実際に入社した際に本当は感じる「10」という難しさを、「100」にも「1000」にも感じるかもしれません。
最低限必要な知識や臨機応変さはこのくらいだよ、これは時間内に全問解いてね、書籍を扱っている以上、言葉に敬意を払おう、筆記試験をきっかけに言葉についてよく考えてみてほしい・・・などなど、実はかなり色々な要素を詰め込んでおります。
・・・おや、遥か彼方から、
「ブログの言葉遣いラビリンスなヤツに言われても説得力ないわー⁽⁽(੭ꐦ •̀Д•́ )੭*⁾⁾」
と聞こえてきたような気がしますが、完全に空耳ですね。
あなどるなかれ―
なんとなーく筆記やってみよっかな♪という軽いノリではないので、とてもきちんとした内容で出題致しますよ―
筆記試験の時間としては、面接時間とほぼ同じか、面接の方がやや長くなる程度です。
出題する側として恐ろしいのは、というか難しいのは、国語問題なので(当社が求人票を公開する際には、国語問題だということをオープンにしています)、「実は答えが一つじゃありませんでした」にならないようにすることです。
せんせえぇぇ
学生時代の国語の先生!助けてぇ
絶対の自信で「答えが一つの国語筆記試験」を作成できる、そんなコツを募集中です。
切実です。
高卒求人の採用試験真っ只中の今、もちろん試験を受ける側の生徒学生皆様が一番緊張し、大変な思いをしながら日々を過ごしているだろうと思います。
生徒学生を送り出す立場の先生方も気が気じゃないかと存じます。
試験を行なう企業側として日々思うことがあり、生徒学生、或いは学校の先生とお話するたびに感じることもあり、他社様はどのような試験をどのように実施しているのか非常に興味が尽きないのでブログとしてみました。
受け入れる側にとっても、初めて社会に飛び出す側にとっても、来春が楽しみになりますように、と願いながら。
当社は、大人数を一挙に受け入れるタイプではないの(キャパオーバーというやつ)ですが、有難いことに良いご縁には恵まれております。
ので、感謝をしつつ、難しくても出題する意味、受験する意義のある筆記試験を更新していこうかな、と目論む今日この頃。
良問になりそうな何かを探しに行って参りますー
本日もお読み頂き有難うございました
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