09.16
稀に魑魅魍魎化する先輩達を、静かに制する大黒柱。なるべくして成った宿命のMGR〈スタッフの軌跡シリーズ(5)〉
グリープは株式会社リ・ポジションの電子書籍制作部がスピンアウトし、そのリ・ポジションと株式会社技術評論社の出資を受け、2021年5月に設立されました。
立ち上げ当時の制作スタッフは全員、リ・ポジションからの転籍組です。
2015年の「リポジション郡山」立ち上げ当時、やっと20代に足を踏み入れたばかり、それが今や絶対的なカリスマ性で部のトップに君臨するMGRを本日はご紹介します。
・・・なんて書き方をすると、バッキバキに目が血走った人、とか、とっつきにくいおシャンティスーツメンのようなイメージになってしまうでしょうか。
真逆です。
静かで控えめ、放っておくとどんどん後ろの方に移動していくタイプのwwwww
聡明メンです。
そして全ての犬が、否応なく彼のもとに集ってしまう、犬の王でもあります。
*何を言っているのかわからないかもしれませんが、本当に、その場にいる全犬が彼の足元まで移動し、綺麗に伏せたんですよねぇ、昔々の社員旅行の、それが一番強烈な思い出です。
以前の記事で紹介させて頂いたいぶし銀氏 と広報氏 は、MGRと8年強の付き合いになりますが、まず動じたところを見たことがない。
そして自分を何と呼ぶのか聞いたことがない。彼の一人称はなんなんだ。
(広報氏だったら「私(フォーマルver.)」とか「あちき(代表からの強制力ver.)」とか「僕(一番言いやすいのにイタいヤツ扱いされるver.)」とか、そういうの)
かつて草薙素子さまが「ネットは広大だわ……」と膨大な情報網の世界について呟いていましたが(広報氏は押井守監督の作品がとても好きです)、MGRはもう、情報網の世界から生まれ出でし申し子。
グリープの頭脳、要。
長らく最年少キャラ(というか事実最年少だった期間が長かった)でしたが、今はとても頼りになるお兄様でもあります。
・・・で、普段は静かに作業に集中しているのでバレにくいかもしれませんが、なかなかに変人ではないかと睨んでおります、我は。
いぶし銀氏や広報氏、そして代表のように常時常軌を逸しているのとは異なり、バグるときは思いっきりバグる感じの。
さて、一見、社内で唯一まともに見えるMGR (以下TN)の、狂気っぽい何かがインタビューから掘り起こされると嬉しいんですが、いかがでしょう。
Q1 入社前はどんなことをしていましたか? その経験で今活きていることはありますか?
TN
情報・技術系の学校を卒業し、新卒として入社しました。
今の仕事で扱っているHTML・CSSやAdobeソフト等については全くと言っていいほど知識ゼロの状態からのスタートでしたが、在学時に授業や実習でPCを使用し、(言語は違いますが)多少なりプログラミングついて学んできたことは今の仕事でもかなり役立っています。
Q2 初めて電子書籍に興味を持ったのはいつでしょう?(入社理由)
TN
最初に電子書籍について意識したのは、在学時の就職活動中に会社説明会に参加した時でした。(順序が逆な気もしますが…)
当時は電子書籍の市場規模も現在の5分の1ほどで、電子書籍がどうやって作られているか以前にどういったものかも分かっていませんでしたが、そこからインターンシップをさせていただき、作り方の基礎の部分を教わってより興味を持つようになっていきました。
Q3 実際に電子書籍制作業務に従事してみてどうですか? 初めて任された書籍の内容などは覚えていますか?
TN
これまで使用したことのないソフトでの画像編集など、未経験の作業が多く最初は覚えることばかりでした。HTMLやCSSのコーディングは分からないことを調べつつ、自分が思った通りにデザインを再現できたりできなかったりしてとても面白いなと思いました。
基本的に丸1日デスクワークですが、それが苦でない性格なので、割と早いうちに仕事を楽しんでできていたと思います。
Q4 電子書籍制作に携わってから何年になりますか?現在の部署や役割について教えてください。
TN
電子書籍の制作に携わってから気づけばもう8年目になりましたね…
ありがたいことに、その期間のほとんどを電子書籍制作のマネージャーとして、書籍の制作はもちろん、仕様面や技術的な検証などに務めさせていただいています。
Q5 この仕事で一番やりがいを感じることは何ですか?
TN
最初は1冊の書籍を完成させるのもやっとで、どこかミスをしているところはないか、この本を買った人が不満を感じないかと、とても不安でした。
制作本数が増えてきてある程度技術が身に付いてきたと思った頃に、自分の作った書籍が読まれ、レビューやSNSなどでつくりを褒めていただいた時はとても嬉しかったですね。
Q6 電子書籍業界に期待していることはありますか? または、自分がこの業界をこんな風にしていきたい、という意気込み等あれば教えてください。
TN
よく紙媒体と比較され、どっちが便利、どっちが正義だという極端な議論が取り沙汰されることがありますが、どちらも優れた点・不便な点はあります。
電子書籍は紙面ではできないことができたり、逆に紙書籍の場合は「紙」ならではの読書体験があったりと、それぞれ強みを活かし相互に作用して成長していってほしいと思っています。
電子書籍の市場は年々拡大しています。今後も多くの方々に便利だ、買ってよかったと思ってもらえるような書籍を作っていけるように勉強していきたいと思います。
Q7 今までで一番苦労した仕事のエピソードを教えてください。
TN
具体的な話になりますが、1、2年目の頃に「文字コード」について扱った書籍の制作をした時のことは今でも覚えています。
本文中に常用外の漢字や環境依存文字、特殊な記号や絵文字などなどが頻出し、文字コードの記述を文字コードに置き換えたり、実機で表示できない文字を一文字ずつ画像として対応したりと、一番はじめに制作した高難度の書籍でした。
ですが、高難度の制作ほど完成した時の達成感もあり、終わりの見えないような作業でも地道に着実に進める忍耐力が培われるいい経験だったなと思います。
Q8 最後の質問になりますが、性格、趣味、マイブームなど、自身のことを教えて下さい(ㅅˊᵕˋ*)
TN
マイブームは、外出自粛の頃から芸人さんの深夜ラジオをよく聴くようになりました。
趣味は主にゲームなんですが、体質か年齢か最近どんどん3D酔いが酷くなってきました…
有難うございました!
あれぇ、狂気を包み隠しながら答えられてしまったというか、上手く躱された感満載ですね・・・
いつだってMGRには我如きの企みは見透かされてしまいますが、だからこそ長年、最年少ながらMGRであり続けられたのだろうと思います(今は最年少ではないです、それ自体が感慨深いε- (´ー`*)フッ)。
現在のスタッフより以前(いぶし銀氏の回で触れた「別会社」の頃)から、クセというよりアクが強い年上メンツのトップにいたのだから、その時点でかなり強者であることは間違いないのです。
出来上がり直前の美味しそうな鍋にいきなり生トマトを丸ごとぶっこまれる経験をしたこともあるし(注:料理としてきちんと成立している「トマト鍋」とは別物です)。
まだ各実機・端末で、制作した電子書籍が同じように表示される方法を模索している頃に、発狂気味の先輩を横目に冷静沈着に制作し続けるスキルを磨いた経験だってある。
今、制作部が一つのチームとして纏まり、正確且つユーザーファースト且つ出版社様のリクエストを極力活かした電子書籍制作が叶っているのは、現在の電子書籍制作方法が生まれるかどうかの瀬戸際から経験を積んでいるMGRあってこそでしょう。
あ、もちろん我らの代表 がパイオニアであることも、、、書き添えて、本日のブログと致します(忖度)。