2022
04.19

画像情報をaltで伝える

Intelligence

alt属性は、何らかの理由で画像が表示されないときに、画像の代わりに表示されるテキスト情報を指定するものです。
また、各ビューワや端末の読み上げ機能でも画像部分ではalt属性で設定したテキストが読み上げられます。
代わりに読み上げられるので、代替テキストと呼ばれます。alt属性を設定したほうが良い理由はいくつかありますが、代表的なものを挙げてみます。

視覚が不自由な人が音声読み上げソフト(機能)を使用して電子書籍を読む場合、代替テキストが入っていることによって画像部分(=非テキストコンテンツ)が飛ばされて意味の判らない文脈になることが防止されます。

画像部分もテキスト情報として読み上げられることによって、誰にとっても情報として意味を持つものとなります。

alt属性の目的として、画像の代わりにテキストを表示させ意味が通るようにする、という内容を挙げました。ということは、逆に画像ファイル名(例えば001.jpg)をそのままaltとして入れても意味が判らないということになります。

コンテンツを正しく伝えることで初めて意味を成すalt属性
グリープの電子書籍は、どんなに画像枚数が多くても一点一点画像の意味を汲み取り適切なaltを入れています。
画像を挿入する位置そのものにも気を付けていますので、文脈が不明になったり内容が迷子になったりすることがありません。

「最低限読める程度に表示されればいい」という意識で作られた電子書籍には、残念ながら正しい代替テキストが割り振られていないどころか、altが含まれていないことがあります。
altの必要性が認知されていない、あるいはalt属性の存在そのものを知らない。
日本で電子書籍が日の目を見るようになってから10年ほど経ちますが、未だにそのような現実があります。

「この書籍を読みたい」と思った全ての人が当たり前に便利に読めるように、グリープは最初からalt属性追加の工程を確保してきました。
見かけだけの書籍もどきではありませんので、圧倒的に読みやすくなっています。

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